Q&A・感想

No.248 Q:現代はまさに情報化社会であり、格闘技やスポーツの世界においても、いろんな情報が飛び交っている訳ですが、実際、どの情報が本当で正しいのでしょうか?
又仮に、強くなるための正しい情報さえ得られれば、(情報だけで)誰でも強くなったり、強い選手を育てれるものなのでしょうか?
A:その情報が正しいかどうかを見極めるためには、
@リアリティーの追求(実際に成り立つものかどうか、実際に使えるものかどうかの追求)と
Aより有効的・効果的なものの追求(より優れた手段や方法・技術や力などの追求)が常に不可欠となります。


又、仮に正しい技術や方法を知ったとしても、それだけで実際に強くなったり、良い選手や強い選手を育てれる訳ではありません。

単純に「腕の力を抜いて速いパンチを打て」と言われても、実際に腕のどの筋肉をどれくらい抜いて、どのタイミングで逆にどこに力を込めれば実際に速いパンチを打てるのか、よく分かりませんよね。

ちなみにこれらは腕の筋肉や力だけの問題ではなく、体全体のバランスや連動・タイミング・体重移動の方向・間合いが全て理にかなった正しい運動動作であるもとで初めて、腕や肩の力が抜けた速いパンチが出せる訳であり、
又、それらを細かい理屈で説明したとしても、いちいち頭で全部考えて行動していたのでは、その場の運動や反応に対応しきれません。

従って、全体の運動の流れの中で現場のアドバイスを感覚的に捉えてイメージする事で実際のコツをつかむ事ができる訳であり、
又、自分なりに良いパンチを打つための工夫や研究をする事によって、実際にそのコツを得たり成長できる訳です。


試合などの戦術も同様であり、その状況その状況を正確に読んで見切った上で、こちらの選手が有利になるように的確なアドバイスでコントロールして勝たせていくため…(相手選手の体勢やバランス・視界の広さや間合い・癖や力み具合・実際に使える技やコンビネーション・その選手のディフェンス方法や死角・実際に動ける範囲・速筋の量などを瞬時に正確に見切った上で、その状況で最も有効的効果的な技をその都度指示できるからこそ、実際に相手を崩しながら攻め込んでいけるため)、ただ単に素人や選手・コーチなどがいくらその場の思いつきや既成のマニュアルなどで選手をあおっても、逆に相手選手のカウンターや戦術の餌食となってしまう訳です。



 2008/03/15 5:32:00


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