Q&A・感想

No.247 Q:素人意見なのですが、強くなるためには、やはり時間がかかるものなのでしょうか? 手っ取り早く強くなる方法はないのでしょうか?
A:一度に強くなる事には限界がありますが、試合や大会そのものが公正でクリーンであれば、インチキなどせず(インチキ判定や薬物等を使わず)正々堂々と格闘技の試合で勝たせたり、その場で手っ取り早く強くする事は実際に可能です。


《解説》

格闘技も突き詰めれば科学の延長ですので、相手の選手やチームよりも優れた技術や戦術さえあれば、後は最低限その場で言われた通りに選手が対応する事で、ある程度のレベルまでなら格上の選手相手でも実際に勝つ事は簡単です。

但しこの場合、具体的に指示を送った指導者の技術と戦術的優位性によってその選手を勝たせているだけなので、一般的に選手側は実際に強くなったという自覚がほとんどなく、何で格上の選手相手に勝ったのかも自覚できない状態に陥ります。

つまりその場で強くなったり、目標の試合で勝利を収めても、ただ指導者に言われるがままに行動して勝っただけでは、勝った本人にとっては実際に何が良かったのか悪かったのかが良く分からないため、その後の判断が曇ってしまう事にもなりかねない訳です。

一般的によくある俗悪なパターンとしては、せっかく正しい技術で強くなり試合に勝ったとしても、何も理解できていない若い選手などに目をつけた 金や名誉目的の上辺肩書きだけの偽トレーナーやインチキ商人などが、たわいもないウソの技術(情報)を後付けして第三者の手柄を横取り、選手を誘惑し、そのまま有望選手を利用しまくって潰してしまう訳です。…(これらはまさに「映画:ロッキー5」で描かれていた腐敗したボクシングの商売世界そのものな訳です。)

結局、その場で手っ取り早く強くなる事はある程度は簡単ですが、それよりも実際には「何がより有効的で効果的なのか」、「いろんなものと比較して、どちらの技術がより優れているのか」、「何が必要で何が不要なのか」それらの正しい判断能力を養う事が一番難しい訳です。

正しい判断を養うためには、結局、より良いものを徹底的に追求する向上心と、地道な経験の積み重ねが不可欠となる訳です。


そして、普遍的な強さを常に追求し続けている者達は、中身の何もない上辺のウソなどに振り回される事などなく、自分の進むべき方向性を決して見失わない訳です。

その場合、強さの追求に終わりはなく、何処までもエンドレスに成長し続けていける訳です。


従って、最初の質問に対する答えは…

「本人がどこまで強くなりたいのか、その内容によって実際にかかる時間も全く違ってくるため、最終的には本人のやる気や目的次第」です。



 2008/03/13 2:18:09


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