Q&A・感想

No.260 Q:「複数VS一人」の戦いなら、どちらが有利ですか?
A:これも前回同様で、一般的には単純に人数が多い方が圧倒的に有利ですが、実戦打撃技術を極めて行った場合、ハイレベルでの攻防(重要なポイント)があるため、一概にそうとも言い切れません。


《解説》

実戦で有利な格闘技を何も身につけていない場合は、単純に、人数の多い方が頭数で有利ですが、
実戦打撃技術を極めて行った場合、意外に一人で戦う方が自由に攻撃を放てる分、有利とも言えます。

ちなみに動画の「複数対応/武器複数対応」の場合は、一般的に起こりうる実戦の状況を想定し、
・一人で戦うプレーヤーは攻撃もカットディフェンスも何でもあり。
・複数側も攻撃は何でもあり、但し、当道場のカットディフェンスは一切無しで一般的な格闘技のディフェンスのみの対応ルール(下段・中段蹴りのスネ受けや顔面ガード・ブロック・スワェイ&フットワークのみ)で行っております。

実際どっちが有利かは映像の通りな訳です。

ここで重要なポイントは、
@複数側の場合、お互いの攻撃が当たって同志打ちになったり、ぶつかり合わないように注意しなければならない分、攻撃できるスペースやタイミングが制限されたり、個々の動きが制限される。
A一人の場合、実戦打撃技を使い(特に当道場のカットディフェンスを使い)自分の間合いを取りながら、自由自在に動き回り、四方八方好きな所にめがけて好き放題攻撃を発砲しながら戦える。

つまり複数側は、自由に戦える一人に振り回されながら戦い続ける事になります。


又、カットディフェンスもあり、何でもありの「複数VS一人」の場合や、仮に「自分複数VS自分一人」を想定した場合、
他者と対する場合は、その個人の技術の完成度で実際に当たった時の圧力や対応力の違いも大きな要素になりますが、
同一人物がこの対戦をした場合、もっと明確に@とAの状況による違いが出ます。

つまり、
@頭数だけの有利性か。
A自由に戦える状況の有利性か。
の違いとなります。


「武器複数VS素手素足一人」の場合も(前回説明参照)ナイフによるカットディフェンスが使える事で必然的にこのパターンが当てはまります。

しかし前回も記したように、
・物を持った状態でのカットディフェンスと、
・何も持たない何も着けない素手素足でのカットディフェンスとでは、
後者の方(素手素足によるカットディフェンスの方)が当然スピード対応で断然有利となり、実際どっちが有利かも映像の通りな訳です。

更には、当道場の実戦打撃攻撃を寸止めせずにそのまま実際に打ち抜いていった場合、たった一発・数発でも単純にその衝撃力によって相手は弾き飛ばされたり、そのまま致命的なダメージを負ったり、又、効く効かないに限らず相手の体勢が一瞬崩れる事で一気に形勢逆転します。
(正確な実戦打撃技術だからこそ実際に当てればこの差はもっと明確に大きく広がります!)



 2009/04/09 20:48:50


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