Q&A・感想

No.253 Q:学校の部活で、実際にスポーツや格闘技が上達したり強くなれる(世界の頂点レベルに到達できる)でしょうか?
A:答えから先に言うと…

基本的に通常の学校や部活では、本格的な格闘技練習は行っていないためノー!です。

スポーツの分野は、全体レベルから言えばまさにピン・キリですが、大半はノー!です。
*(柔道や剣道・相撲などのように、終止試合だけのルールとして成立している競技は、基本的にスポーツ分野に含みます。)

スポーツの分野でも実際に活躍できるのは極一部であり、名コーチ(名監督)のいる学校(部活)のみです。

個人で活躍できる場合も、むしろ自分達で自由に伸び伸び練習できる体育の授業やクラブの方が可能性が高く、まだお勧めです。…(但し、高度な技術は生徒だけでは限界があるため、いずれにせよ一般的には難しい状況です。)

大学のサークルの場合は、飲み会などのような そもそもの趣旨が異なるケースが多いため論外とします。


《解説》

基本的に学校や部活などは、その学校の名誉や権威主義、ただの課外授業的なおまけ活動でやっている場合が多く、古臭い間違った伝統に束縛されたままで合理的なトレーニングの開発が全く行われていないため、考えられないような非合理的な練習や意味の無いしごきを行い続けて実際に生徒が潰されてしまうケースが非常に目立ちます。

結局それらは学校組織の名誉重視活動であるため、個性が無視され個別能力指導やトレーニングも皆無であり、成果が出なくても(生徒個人の努力の責任にさせられ)指導者は全く責任を問われない世界なので、そもそもの技術や指導内容がずさんな場合が多いのです。
(良い部活の場合は、指導する先生個人の地道な研究努力や活躍によって改善されているケースが実際の大半である。)

部活を行っている生徒側も実際そのは大半は、通信簿の成績評価のために半強制的にやらされているだけの状況であり、ただ惰性で活動しているだけであるため、仮に本格的な技術のある良い指導を行っていても、(生徒の大半が元々その分野にさほど興味が無かったり、実際に強くなる・上手くなる必要性(目的意識)もほとんど持っていないため)、指導についてこれない状況になり、極めてレベルの低い状況になっている訳です。

結局いつの時代も、その分野で本当に向上心のある極一部の生徒だけが活躍しているのが厳しい現状な訳です。


民間の道場やスポーツジムも結局は、道場数やスポーツジムの店舗数・会員数を競ったり、というような組織の利益(金銭)目的でやっている商業主義(儲け主義)がその大半であるため、一般の部活と全く同様のレベルであり、またはそれ以下の状況もありますので、実際に練習内容や中身を見極めてから入会するようにしましょう。

特に日本の場合、スポーツに対する概念が全て「根性を鍛える、忍耐力をつける、やる気を出すためのしごき」という間違った捉え方であり、又、「やらないと不健康になるから嫌々やる(強迫観念でやらされているだけの感覚)」であり、良くてもただのお遊びや趣味・気晴らしの領域を脱しておらず、技術レベルが極めてずさんな状況な訳です。

どんなに高度な技術を用いても、格闘技やスポーツ本来の面白さ(興味)や必要性を知らずして(経験せずに)実際に能力(実力)が向上する事は100%ありません。
又、選手本人の意識・無意識にかかわらず、他選手よりも優れた運動技術が何も無しで頂点に立つ事は先ずありえません。
それらが成り立つのは八百長(演技)かただの奇跡(天文学的偶然)な訳です。…(いずれにせよ、好きな時に自在に発揮できる「実力」ではない訳です。)



 2008/05/12 5:16:45


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