実戦技術の紹介

【実戦的な突き(パンチ)】

基本的にパンチの種類を大きく分けると@ストレート(正拳・下突き)AフックBアッパー(ストレートアッパー・フック系アッパー)、B裏拳に分けられます。

そしてパンチを打撃の質で大きく分けると、「スピード系のパンチ」と「トルク系のパンチ」になります。

トルク系のパンチとは、いわゆる「押しパンチ」の事であり、瞬発筋+中間筋+持久筋全てを動員して重いものなどを移動させるための力で、ウェートトレーニングを行う時の力などがこの力にあたります。

それに対しスピード系のパンチは、極力余計な力を加えず純粋に瞬発筋のみで打つパンチであり、パンチの速度を最大限に上げる打ち方で、物を破壊する時の衝撃力となります。

従って押しパンチの場合、遅い筋肉も連動してパンチを打つ事になるため、それらの筋肉の収縮速度の違いにより、中間筋や持久筋の収縮時の硬直が、瞬発筋が収縮するにあたっての抵抗力となってしまい、その結果スピードが格段に落ちてしまう訳です。

つまり実戦的なパンチとはスピード重視のパンチの事であり、当道場ではより完成度の高いパンチの打ち方を指導しています。



 2005/02/17 8:46:26

【実戦的な蹴り(キック)】

蹴りの種類は豊富で、基本的に大きく分けると「縦系(直線系)の技」と「横系(回転系)の技」があり、更にその中でも「一挙動の技」と「二挙動の技」があります。

技の種類の具体例をいくつか挙げると、

縦系(直線系)の技の代表としては、前蹴り・内股蹴り(インロー)・横蹴り・後ろ蹴り・ヒザ蹴り

横系(回転系)の技の代表としては、廻し蹴り・内廻し・外廻し・後ろ廻し・回転内廻し・胴廻し・かけ蹴り・回転膝蹴りなどがあります。


又、一挙動の技と二挙動の技の違いを専門的に説明すると、基本的に加速動作を「一回で行うか」、「二度に分けて行うか」という事です。

一挙動の技の代表としては、前蹴り・内股蹴り(インロー)・横蹴り・後ろ蹴り・ヒザ蹴り・廻し蹴り・内廻し・外廻し・回転内廻し・胴廻し・回転膝蹴りなどが挙げられます。

二挙動の技の代表としては、カカト落とし・上段縦蹴り・変則上段・後ろ廻し・かけ蹴りなどが挙げられます。


どの種類の技も正しい動作とその状況での正しい組み合わせ(コンビネーション)で、いろんな実戦的なバリエーションが可能となります。

そして蹴り技もパンチ同様にスピード重視の技(インパクト重視の技)でなければ本来の衝撃力を十分に引き出す事はできません。

更に、正確な動作・正確なフォーム・正確な体重移動・正確な間合い・正確なタイミング・正確な組み合わせで使いこなす事によって、より実戦的な破壊力となる訳です。


*当道場では、初心者の方でも即、護身に応用できる練習内容を分かりやすく丁寧に指導しています。



 2005/02/17 8:48:12

【実戦的なディフェンス】

先ず、グローブの攻防によるガード(防御)と、素手の攻防による防御との間には大きなディフェンス技術の違いがあります。

ボクシングやキックなどで使うガードは、グローブをつけない小さな素手のパンチの攻防や、武器を用いられた場合、ガードの間を容易にすり抜けてしまうため実戦的ではありません。

そのため、素手のパンチや武器で襲われた場合は、相手の攻撃に対して正確に反応して確実に外したりカットしなければなりません。

*当道場ではそのための実戦的なカットの仕方やフットワーク等を的確に指導しております。



 2005/02/17 8:49:33

【実戦的な接近技】

試合などでは危険なため反則技となってしまいますが、密着した状態からの効果的な実戦打撃による護身技があります。

簡単に具体例を挙げると、相手を掴んでのヒジやヒザ・近距離からの金的攻撃・ひざ関節ヘの蹴り攻撃・目潰し・頭突き攻撃などが挙げられます。

寝技・関節技では、必死で暴れている相手や、相手との体力の差があるとなかなか思うように決まらないし、上手く決まっても力ずくではずされてしまう事が多いですが、これらの実戦打撃技なら相手につかまれたり、密着した状態からでも迅速に相手にダメージを与える事が可能となります。

そして、ダメージを追っていない凶暴な相手から逃げる事は現実的には困難です。

襲いかかってきた凶暴な相手から安全に逃げるためには、少しでも的確なダメージを相手に与えてから逃げるように心がけましょう。

但しこれらも他の技同様、効果的に使いこなす為には、普段からの正しい技の習得・積み重ねが必要となります。


*当道場では、実戦的な接近打撃技も練習生の安全を先ず第一考えた上で丁寧に指導します。
又、子供や女性からお年寄りまで練習可能な内容になっております。



 2005/02/17 8:51:07

【実戦におけるスタミナとは?】

格闘技の場合、高いレベルの攻防では一瞬で明暗が決まってしまうため、スピードと正確性が何よりも重要となります。

そのためには瞬発筋をいかに効率よく維持して戦うかがカギとなります。

そして格闘技は単なる持久力競争と違い、動いている相手からどれだけ先に相手の体力やスタミナを奪うかで勝敗が決まります。

従って、単純に自分がどれだけ動き続けられるかという時間の問題ではなく、「相手に対し、どれだけ的確に大きなダメージを先に与えれるか」で相手の体力やスタミナを奪い、実際に優位に立つ事が出来る訳です。


更に付け加えるなら、筋繊維の割合(本数)は身体の構造上限られているため、中間筋や持久筋を増やしてしまうと必然的に瞬発筋の割合が減り、実戦的な格闘技のトレーニングとしてマイナス効果になってしまいます。

そのため、筋力などの体力面から考えても、反応速度が遅い中間筋や持久筋のスタミナをいくら備えていても、高いレベルの格闘技の攻防には対応できません。

基本的に実戦における中間筋や持久筋は、瞬発筋を効率よく維持するための「つなぎ」として最小限あれば良い訳です。

当道場では、実戦や高いレベルでの攻防に不要なスタミナ練習等は一切せず、実戦で使える(ハイパワーを発揮し、その力をより短時間で回復するための)体力作りや、瞬発筋を維持するための技術を指導しています。



 2005/02/17 10:47:38

【実践的な物理(理論)】

「実戦技術」といえば、延いては「実戦理論」という事になるため、実戦で即使える物理や理論について記しておきたいと思います。

そもそも実際のスポーツや格闘技の世界は、ただの知識や偏った学術的理論などとは違い、非常に複雑高度な原理原則の集合体で成り立っています。

従って安易な一方向からの物理や理屈だけでは当然成り立たず、実際にいろんな状況下での試行錯誤や研究によって得た高い経験の積み重ねがなければ、それぞれの状況下で本当に必要な(有効的・効果的な)方法を指摘したり、より的確な判断を下す事は困難な訳です。


例えば受け方(攻撃のカットの仕方)一つとっても、飛んでくるパンチを最小限の力で弾くためには、飛んで来たパンチの真横から力を加えた方が一番効果的に弾き飛ばせる訳ですが、実際の受けではそれは危険な方法となります。

なぜなら正面から直線的に飛んで来たパンチを真横から弾く場合、人体の構造上(リーチや受ける角度上)、受け手のかなり手前で相手の攻撃を受ける(カットする)事になってしまうため、必然的に相手の攻撃加速が完全に乗りきった状態で受ける事になってしまい、そうなってくるといくら横からの力で効果的に外側に弾けても、実際には相手の攻撃の勢いでそのまま打ち抜かれてしまう訳です。

又、この場合、攻撃を横へ弾き飛ばすための十分な距離もない訳です。

だからといって正面から受ける方法では刃物などに通用せず、相手の威力をまともに受ける事にもなり、非常に危険な受け方な訳です。

従って、「受け」にとって一番重要な事は、先ず何よりも「相手の攻撃加速が乗りきる前にカットする」という部分な訳です。

そしてもう一つは、「それが可能な範囲での横方向からの力で効果的に相手の攻撃を弾く」という部分であり、それらをトータルで考えていくとストレートの一番実践的な受け方は、基本的には斜め前に直線的に(最短時間で)カットする方法になる訳です。


又、フットワークを使い、移動して相手の攻撃を避ける場合も同様で、まっすぐ攻撃してくる相手の攻撃を真横に避けた方が物理的には一番遠くに避けれる訳ですが、逆に言いうとその方法では攻撃する側にとってもそのままほとんど同じ間合いを維持した状態で、その場で回りながら攻撃し続けれる事にもなってしまい、結局どこまで行っても相手の攻撃を避けきれない状況になってしまう訳です。

だからといって、まっすぐ前に入ればカウンターになってしまったり、真後ろに下がればそのまま相手に踏み込まれて合わされてしまいます。

従ってこの場合も、相手の攻撃に対して単に距離的に大きく避ける事以上に、相手の攻撃の間合いそのものを先ず外したり狂わす事の方が実戦において最も重要なポイントとなる訳です。

当然この場合も斜め前や斜め後ろに移動して外す事が実戦における基本ステップとなります。

又、相手の出す技や攻撃内容、自分の体勢などによっても受け方や移動する位置は当然違ってきます。

更には具体的な目的や必要性に応じても具体的な間合いというものは全く違ってきます。


つまり実際のスポーツや格闘技というものは、「人体の構造」や「相手との間合い」、それぞれの「攻撃の軌道」や「タイミング」、「力の方向」、「体重移動」などから「人間のとっさの状況での習性(クセや性質)」などのさまざまな現実要素が大きく関わってくる訳です。

従ってそれらの経験もなしに、ただ横並びの知識や学問だけでスポーツや格闘技に対応しようと思っても、実際には何が本当に有効的で効果的なのか、どの方法を優先させていいのかなどを具体的に判断しようがない訳です。

と同時に逆に言えば、普段の練習での地道な研究と工夫次第で、それらの現実要素を正確に把握したり、相手とのかけ引きにおける具体的な有効性・効果などを正確に計算していく事できる訳であり、それによってさまざまな状況に応じた最高の戦術を組んでいく事が現実的に可能となる訳です。



 2005/03/26 19:14:06

【自律神経のコントロール】

緊張した状態やプレッシャーのかかった状態で、必要な体の機能を的確にコントロールする事が、スポーツや格闘技の世界でも欠かせないトレーニングとなります。

そのため当道場では、常にいかなる状況でもリラックスする習慣やそのコツを掴みながらの練習をしていきます。

又、必要な状況で必要な対応を正確にイメージする事で、脳内のイメージに伴って体の自立機能が向上したり逆に抑えられるようになり、それによってテンションを自在にコントロールする事(ノルアドレナリンを上げたり抑える事)が可能となってくる訳です。


結局、スポーツや格闘技を極めていく事で、必然的に体の自立機能をコントロールする事が可能となっていく訳です。

そしてこれはスポーツや格闘技の世界だけに限った事ではなく、高度な演技や歌、お笑いや演説などの人前で話したり演じるような場合においても、常にリラックスを心がけ自分が意図したイメージを正確にする事で、自然に自律神経(機能)をコントロールし、それによって緊張したりプレッシャーのかかった状態でもあがらずすらすらしゃべったり、又、テンションを上げたり、泣いたり、汗を出したり、抑えたりして演じる事が可能となっていく訳です。


 《注意》

*自立機能=自立神経を含む本能で動いている全ての機能。
*理性で本能をコントロールしたり、意識的に良いイメージを焼き付けていく事で、自立機能そのものを意図的にコントロールするという事です。



 2005/06/05 8:17:02



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